1858-09-21

浪人浮浪雲

時雨蛤みやげにしやさんせ_次郎長一家の窮地

その後竜馬は、夜旅を避け用心した。播磨介も、すっかりこの護衛には感謝して、「坂本殿。このご恩は忘れませぬぞ」と、何度もいった。「なに、礼などいわれると」竜馬は嬉しそうに恐縮している。桑名 松平越中守の城下町である。旅籠の亭主が「ただいま、当...