1858-09-23

浪人浮浪雲

亀山_祐天仙之助

小間物屋赤蔵が旅籠大和屋に入って播磨介を尋ねると、その方は泊まっていないという。 「旦那、変事があったのかもしれません」「そんなことはなかろう」「お城下の新町に兄貴分の水屋伊助までご足労を」「赤蔵、この伊助も盗賊か」「めっそうもない。若い頃...