浪人浮浪雲藤沢の宿 首つなぎの親分 藤沢の宿場に入った時には、旅籠は軒行燈にすっかり灯が入っている。 京なまりの武士は、竜馬と藤兵衛にしつこくすすめて、とうとう同宿させた。 「土佐の高知の坂本家と申せば、ご本家の才谷屋と並んで物持ちと聞いておりますが、その御曹司がなぜ路銀にお... 1858.09.16浪人浮浪雲