江戸時代の常識・風習男子三日見ざれば刮目せよ_薬食い 嘉永七年六月三日 竜馬にも平和な日常が戻って来た。土佐藩品川の臨戦態勢が解かれ、桶町の千葉道場に戻った。道場に戻った竜馬は以前の月代が伸びた山賊頭でなく、総髪が十分に伸び、髷が言えるまでになった。 「立派になった」と喜んでくれたのは大先生の... 1854.06.03江戸時代の常識・風習竜馬がゆく
江戸時代の常識・風習狐につままれる_憑き物 嘉永七年十月十五日 (しまった)夜明けになって竜馬はひどくのどが渇いて目が覚めた。 「おめざめになりました?」 「ワシとしたことがあれしきの酒で?」 「坂本さま。約束通り男女の道を教えてあげたことをおぼえてらっしゃる」 「えっ」(知らぬわい... 1854.10.15江戸時代の常識・風習竜馬がゆく
幕末の女性栄姉さん なまくら(鈍刀)をもって発つかうとうとした。一刻ばかり、ねむったらしい。たれかが入ってきた気配に竜馬はとびおきた。姉のお栄であった。「なんだ、姉さんか」「竜馬さん、刀をおさがしだそうですね」「あ、もうご存じですか。どうもうちの家内、親族一党... 1862.03.20幕末の女性江戸時代の常識・風習竜馬がゆく
江戸落語の世界(芸能・娯楽)酒井雅楽頭(さかいうたのかみ) 「また行くんだよ」と勝は龍馬に行った。これで今年に入って四度目の京阪ゆきということになる。「老中酒井雅楽頭(さかいうたのかみ)を乗せて、さ。二、三日中に品川出帆の予定だ。なんならお前さんもその艦で帰ればよかろう。順動丸だ」「そうしましょうか... 1863.09.01江戸落語の世界(芸能・娯楽)竜馬がゆく
竜馬がゆく日本を今一度せんたくいたし 故郷の姉に手紙をかいている竜馬の筆さきを、おりょうは横からそっとのぞきこんだ。「これこれ、のぞき見するような不作法はいかん」と竜馬はいった。なぜなら、おりょうの婦人としての教養のために、小笠原流諸礼の本や、習字の折手本などを送れと書いている... 1863.06.29竜馬がゆく
徳川幕府吉田稔麿 稔麿は、元結を結び始めた。が、ふしぎと三度結び、三度とも切れて四度めにやっと結べた。(おかしいな)と、乃美老人はだまってみている。「今宵、池田屋へ行くのをやめたらどうだ。元結が三度も切れるとは、不吉ではないか」「行きます」竜馬がゆく5 P8... 1864.06.05徳川幕府竜馬がゆく長州藩