1889-12

江戸時代の常識・風習

伊藤博文と円朝-文七元結

(どうも、このひとにはかなわぬ)肩をすくめたが、そのまま髪をゆだねた。お田鶴さまはこういう再会の仕方がひどく気に入ったらしく、入念にすき、元結を結ぶべく髪を引っ詰めた。「痛っ」竜馬は悲鳴をあげた。お田鶴さまはかまわず元結を巻き、そのあたりに...