竜馬がゆく

文久二年正月 三田尻

その後、住吉丸は、多島海をめぐりながら、ところどころの島で風待ちをし、そのため意外に日数がかかって、長州領三田尻港に着いた時は、正月の元旦であった。龍馬は、三田尻の回船問屋で一泊。そこで、先頭七蔵ら十人の乗組衆が、竜馬のために送別の宴を張っ...
竜馬がゆく

えげれす船

文久元年 万国幟印,その真っ黒い怪物が近づくにつれて、正体がはっきりしてきた。黒船である。「親方ァ、黒船じゃァ」水夫たちも、初めて見る物体らしい。このときの水夫たちの驚きは、現在のわれわれみな、舳へ集まった。「どこの船じゃ」第三章に、国旗が...
土佐藩

三津浜

文久元年 村上海賊,九鬼水軍伊予の三津浜から長州藩領には定期便船というものがない。長州船の面倒を見ている三津浜の廻船問屋では、荷船だからどうしてもだめだ、という。やむなく、じかに船頭にあたって見たところ、その「住吉丸」という船の船頭が、「土...
竜馬がゆく

萩へ

文久元年十月十五日藩庁へ請願していた竜馬の旅行願いが、意外に早くおりた。旅行の目的は、剣術詮議のため讃州丸亀城に参るというもの。無論これは表向きだ。真の目的は長州へ飛び、萩城下で長州藩の勤王党の連中と会い、この藩での倒幕運動の実際を見る。(...
土佐藩

竜馬 勤王党に参加

文久元年九月武市の頰は紅潮した。「倒幕実施は明年。時を期し、歩武をそろえ、三藩の兵大挙して京都に集結し、天皇を奉戴していっせいに勤王の義軍をあげる。そのためには、それぞれ自藩に帰って重役を説き藩論を勤王倒幕へまとめる」「故に衆の力でやろうと...
徳川幕府

五稜郭石垣工事完成

五稜郭は日本で作られた最大の陵堡式城郭。接近する敵を正面だけでなく側面からも攻撃できるように星形にした堀が特徴です。15世紀イタリアなどで見られた、ヨーロッパ形式の堀。星形五角形にしているのは、城の各隅に見張り台をつくり敵の侵入を防ぐ機能を...