五稜郭石垣工事完成

徳川幕府

五稜郭は日本で作られた最大の陵堡式城郭。接近する敵を正面だけでなく側面からも攻撃できるように星形にした堀が特徴です。
15世紀イタリアなどで見られた、ヨーロッパ形式の堀。星形五角形にしているのは、城の各隅に見張り台をつくり敵の侵入を防ぐ機能を持っている。
日本の城の場合は、四角の平面に均等に兵を配置して真下の敵を防ぐ方法なので、防御の手が回らない箇所から侵入を許してしまう。

五稜郭は、鉄砲による戦争にはひじょうに防御に優れた城壁です。

万延元年12月(1860年)にほぼ完成した五稜郭。
この北側に箱館奉行所に勤める役宅建築を11月に約30件完成させている。
近くの亀田川から木製の飲料水用水道管を引いたのが蝦夷地で作られた最初の上水道と言われている。