えげれす船

竜馬がゆく

文久元年 万国幟印,

その真っ黒い怪物が近づくにつれて、正体がはっきりしてきた。
黒船である。
「親方ァ、黒船じゃァ」
水夫たちも、初めて見る物体らしい。このときの水夫たちの驚きは、現在のわれわれみな、舳へ集まった。
「どこの船じゃ」
第三章に、国旗がひるがえっている。かつて河田小竜から聞いて、その国旗が何国を示すものかを知っていた。(竜馬がゆく2 P362)

万国幟印

世界各国から日本にやってきた船には、当時から各國の旗を目印として掲げていた。坂本竜馬がもっていた「万国幟印」は、長州・幕府戦に参戦したときに、幕府艦から奪い取ったと伝えられている。

海援隊もこれに習って、旗をデザインして掲げていた。
上から、赤/白/赤の3色旗は、遠目でも非常に目立ったでしょう。