1853-03-26

竜馬がゆく

六本矢車_家紋

嘉永六年三月二十六日 その時、カラリと障子があいた。武士が立っていた。お登勢は気づかぬふりをして、竜馬を相手にたわいのない話をした。 「失礼をした」障子を閉め姿を消した。 (おかしな野郎だな) 「六本矢車は、人間を斬った顔だよ。眼でわかる」...