豪商・商人

徳川幕府

灘五郷・嘉納家の上納金

江戸城消失に嘉納家、1100両を上納 文久三年(1863年)11月13日、江戸城本丸、二の丸、西の丸が焼失する。二の丸・西の丸は再建されるが、本丸御前は再建されないままとなった。(幕末維新史年表より) 江戸後期、下り酒で大きな利益を上げた灘...
江戸落語の世界(芸能・娯楽)

枡屋喜右衛門と京都気質

ふと河原町の往来で会った顔見知りの町人が「枡屋はん、ちかごろ繁昌どすなぁ、よろしおすな」となにげなくいった。町人姿の俊太郎は、ぎょっとした。「いえいえ左様なことはござりませぬ。まだ祇園会の前で、夏枯れは早いはずでございますに、商いはすっかり...
土佐藩

岩崎弥太郎

安政四年十月十日 土佐安芸郡に井ノ口村という村がある。 「室戸へ行くなら、途中、岩崎弥次郎、弥太郎の様子を見舞ってやれ」と権平が言った。 地下浪人の岩崎家とは薄い縁に繋がっているらしい。地下浪人とは土佐にある武士の一種で郷士がその株を他人に...
薩摩藩

天外者 五代友厚

五代才助が竜馬の前にすわった。小男だが、鉢のひらいた頭と、するどくはねあがっとあ眉をもち、切れ長の目がいかにも利発そうである。(いい男だ。野暮ったい薩摩にもこういう男がいるのか。)竜馬はほれぼれとみた。年頃は竜馬と同じくらいらしい。「コンパ...