浪人浮浪雲会津小鉄4 産寧坂 ふたたびお田鶴様から使いが来て、封書を手渡した。ー会いたい。という。指定の時刻は宵八時。ところも清水産寧坂の料亭「明保野」である。 「田鶴はこまるのです」「なぜですか」「そりゃ、女でございますもの」この時である。庭の植え込みが、わず... 1858.10.09浪人浮浪雲