徳川幕府いかん、戦じゃ 嘉永六年六月十日「いかん、戦じゃ」竜馬は走った。(あの船の様子では、品川を襲うぞ)(えい、馬泥棒じゃ)背後で騒ぐ声がきこえたが、ふりむきもしない。竜馬は、この時から、自分の人生に向かって飛ぶように駆けはじめたといったほうが当たっているだろう... 1853.06.09徳川幕府
徳川幕府一隻で大名じゃ 嘉永六年六月九日 浦賀三人と別れた竜馬は、足のつづくかぎり浦賀街道を南に向かって駆けた。夜が明け、昼は山中で寝た。浦賀についたのは、翌々日の未明である。ペリー艦隊が浦賀にきた真相は、ずっとのちになってイギリス人グラバーから聞いたものだが、も... 1853.06.09徳川幕府