1866-08

江戸時代の常識・風習

士族の商法

後藤は、長崎や上海で手あたり次第に軍艦や銃砲を買っているが、せいぜい支払ったのは樟脳と交換した三万両程度のもので、あとは丸山で豪遊するばかりで異人どもにも金を支払っていない。「軍艦を買う」と藩に金を要求しては丸山へ行って一斗樽から金銀をぶち...
文化人教養人

維新の遺伝子を受け継いだ・吉田茂

「坂本君、きみは日本の政権に野望をもっているのか」「おや」竜馬は、後藤を見た。正直なおどろきである。後藤(象二郎)という男は度量広大な人物とみていたが、そんな推量をするあたり、やはり一官僚にすぎないかと多少失望した。「ないさ」竜馬は火鉢を引...