1862-12-10

徳川幕府

ジョン万次郎

色が黒く、眉がせまり、いかついあごが、いかにも強靱そうな意志をあらわしていた。「坂本君、この仁はどなただとおもう」と、勝はいった。「さあ」竜馬は、男の顔を見た。「お前さんと、同国の人だよ。有名な中浜万次郎氏だ」(あっ)竜馬はおもいあたった。...