土佐藩容堂 入洛(じゅらく) 土佐の老公容堂が、いよいよ藩政の直接指揮をすることになり、京に入った。伊達な殿様なのだ。容堂の入洛を見た祇園の芸妓たちは、ー老公云々と世間でいうので、どんな爺ィかと思っていたら、いい男じゃないか。といったほどである。事実、容堂の入京の姿は、... 1863.01.25土佐藩竜馬がゆく
竜馬がゆく勝海舟、容堂に謁見 「なに、勝先生が?」すぐ立ち上がってみずから甲板へ出た。この気さくさも、いままでの大名ではない。それだけではない。「いやこれはちょうどよい。酒の相手がほしかったところですよ」と、家来に支度をさせ、勝とともに短艇に乗じて、陸に向かった。浜辺の... 1863.01.15竜馬がゆく