1862-01-01

竜馬がゆく

文久二年正月 三田尻

その後、住吉丸は、多島海をめぐりながら、ところどころの島で風待ちをし、そのため意外に日数がかかって、長州領三田尻港に着いた時は、正月の元旦であった。龍馬は、三田尻の回船問屋で一泊。そこで、先頭七蔵ら十人の乗組衆が、竜馬のために送別の宴を張っ...