1862-08-02

竜馬がゆく

勤王の塾の風 池田慶徳

当道場の若先生千葉重太郎は、鳥取藩のお床几廻り役として江戸屋敷に出仕しているが、数日前から、海防視察という藩命で、品海視察に出かけている。 「近ごろは、うちの重太郎までが、天朝様がどうの、攘夷がどうの、といいだしたよ」「鳥取藩(池田家)は勤...