幕末の女性

和宮

時代に翻弄された 和宮 和宮は天皇家に生まれ、幼少時に有栖川宮熾仁親王との婚約が決まるなど、皇室の一員として成長していました。しかし、時代の波によって運命は変わます。幕府との交渉で、14代将軍徳川家茂との降嫁が決定。有栖川宮熾仁親王との婚約...
江戸時代の常識・風習

伏見_女酒

日が傾いた頃、船は伏見についた。龍馬が荷物をまとめていると、寝待の藤兵衛からしきりと世話を焼いて、「旦那、伏見のとまりはどこになさいます。」もう人前だから、お店者の言葉になっている。「そうだな。別に当ては、ないな。」「ではこうなさいまし。手...
江戸時代の常識・風習

安政の大地震-寅の大変

その時である。嘉永七年十一月五日の地震が、江戸・相模・伊豆を襲ったのは。「いかん。お冴え中止じゃ」とっさに大刀を拾い上げた。立っていられないのだ。どすん、と床が沈むような感じであったが、すぐ横振れになった。壁土がばらばらと落ちはじめお冴えの...
江戸時代の常識・風習

プチャーチンの遭難

「坂本さん、どうなされたのです。」千葉道場に戻ると、みな竜馬を見て驚いた。この地震騒ぎの中、女をおぶっている。「この女は深川まで帰るのだが、この騒ぎ、明け方まで預かってくれんか。藩邸の様子を見て来る」鍛冶橋屋敷について様子を聞くと、御門の瓦...
江戸時代の常識・風習

士族の商法

後藤は、長崎や上海で手あたり次第に軍艦や銃砲を買っているが、せいぜい支払ったのは樟脳と交換した三万両程度のもので、あとは丸山で豪遊するばかりで異人どもにも金を支払っていない。「軍艦を買う」と藩に金を要求しては丸山へ行って一斗樽から金銀をぶち...
土佐藩

べこのかあ

「なんじゃ、坂本。そのかっこうは。人を嘲斎坊(ちょうさいぼう)にしくさるか」「おれは、べこのかぁじゃけんのう。べこのかあがべこのかあどもを退治するのは、この格好が一番えぇ」「ちぇっ、この べこのかあぁ」せまい部屋に土佐言葉の罵声がはんらんし...