幕末の女性長崎の女傑 大浦お慶 長崎に、油屋町という町がある。西浜町とならんで大商人の店が多い。大阪でいえば船場、江戸でいえば日本橋あたりに相当するかもしれない。その油屋町に、大浦お慶という日本茶の輸出で大身代をきずいた女商人が住んでいる。「その家を借りて会談してもらう」...1867.01.13幕末の女性豪商・商人
朝廷・宮家孝明天皇崩御 孝明天皇崩御 慶応2年12月25日(歴史人201912)かねて近侍の子供のなかに天然痘にかかった者がおり、帝は平素「感染るのではないか」と怖れられていたが、そのいわば御予感があたった。十七日、お顔が腫れはじめ、しばしば吐き気がおそい、のどの...1866.12.25朝廷・宮家
江戸時代の常識・風習士族の商法 後藤は、長崎や上海で手あたり次第に軍艦や銃砲を買っているが、せいぜい支払ったのは樟脳と交換した三万両程度のもので、あとは丸山で豪遊するばかりで異人どもにも金を支払っていない。「軍艦を買う」と藩に金を要求しては丸山へ行って一斗樽から金銀をぶち...1866.08.10江戸時代の常識・風習江戸落語の世界(芸能・娯楽)
文化人教養人維新の遺伝子を受け継いだ・吉田茂 「坂本君、きみは日本の政権に野望をもっているのか」「おや」竜馬は、後藤を見た。正直なおどろきである。後藤(象二郎)という男は度量広大な人物とみていたが、そんな推量をするあたり、やはり一官僚にすぎないかと多少失望した。「ないさ」竜馬は火鉢を引...1866.08.01文化人教養人
竜馬がゆく第二次長州征伐 「坂本さんに、わが藩の半分をまかせるゆえ、幕府海軍を制圧してもらえんだろうか。あとの半分はわしがひきいる」と、高杉はいった。作戦と部署が決まった。長州海軍には四隻の軍艦がある。これを二つに分けて第一艦隊と第二艦隊とし、第一を高杉が担当し、第...1866.06.16竜馬がゆく長州藩
徳川幕府龍馬襲撃 (捕吏。)と思ったとたん、おりょうはそのままの姿で湯殿をとびだした。自分が裸でいる、などは考えもしなかった。裏階段から夢中で二階へあがり、奥の一室にとびこむや。「坂本さま、三吉さま、捕り物でございます」と小さく、しかし鋭く叫んだ。竜馬はその...1866.01.23徳川幕府竜馬がゆく