幕末の女性

(不幸だな)と、竜馬はおもった。<br>乙女の鬱屈が、であった。それほどの自分をかかえて、いささかもその自分を行動で表現することなく、実家の奥の一室でむなしく歳月を消費しつづけてゆかねばならないのはよほどつらいことにちがいない。
(竜馬が行く8  P12 )

幕末の女性

幕末の女性

新徴組 中澤琴

あの浪士団は朝廷のご用のためのものでござりまする。と、ぬけぬけといっている。奇術師とすれば清河ほどの奇術師はいない。してやられた。とみな気づいた。奇術のたねがあとからあとから割れてゆく。が、清河は、度胸がいい。タネが割れてもせせら笑っている...
幕末の女性

大山捨松

大山捨松 会津戦争で凄惨な現場を目の当たりにする 会津藩重臣・山川尚江重固(ながえしげかた)の2男5女の末娘として生まれ、幼名は咲子と名付けられました。幕末の騒乱が高まった慶応4年/明治元年(1868年)。薩長連合の明治新政府軍が幕府軍を負...
幕末の女性

津田梅子

(不幸だな)と、竜馬はおもった。乙女の鬱屈が、であった。それほどの自分をかかえて、いささかもその自分を行動で表現することなく、実家の奥の一室でむなしく歳月を消費しつづけてゆかねばならないのはよほどつらいことにちがいない。 竜馬が行く8  p...
幕末の女性

寺田屋お登勢

「じゃ、その薩長連合を遂げれば」とお登勢が思わず膝をすすめると、竜馬は手で制し、「おいおい、声が大きすぎる。近所に聞こえるわぃ」といった。「きこえやしませんよ。ここは2階だし、ご近所はもう寝静まっていますから」「軒下を幕府の偵使が歩いちょる...
土佐藩

坂本伊與

正月三日は家で過ごし、その後は、知人の家を訪ね歩いた。 友人とは入っても、一番気が合う武市半平太は江戸に戻っていたので、あとはそれほど気の合うものはいなかった。 竜馬がゆく 1巻 坂本伊與 文化元年(1804年) – 慶応元年10月21日(...
幕末の女性

女正月_お田鶴さま

女正月は、小正月と呼ばれる1月15日、または14日から16日の3日間、1月の満月の日である「望の日」(15日)の別名を女正月(おんなしょうがつ・めしょうがつ)と言います。