1864-03

文化人教養人

幕末の武士道 猫久

お田鶴さまがいうには、要するに竜馬がはがゆいのである。長州藩の攘夷さきがけとともに、天下はいよいよ騒然としてきた。そのなかにあって竜馬はいったい何をしているのか。「まあ、お田鶴さま、ながい眼でみてくだされ。天下の有志が、京に集まって騒いでい...
江戸落語の世界(芸能・娯楽)

御神酒徳利

長州藩の密使井上多聞、伊藤俊輔が長州下関を発したのは、七月十六日である。和船で、九州へ渡った。二人は、同士のあいだでは御神酒徳利といわれている。どこへゆくにも二人づれで、とほうもなく女好きという点でもうまが合っていた。適度に軽口で、適度に度...
江戸落語の世界(芸能・娯楽)

圓朝 江戸のトップ噺家に

竜馬は、房州二州にはいない。この時期、竜馬は長崎にあり、熊本にあり、大坂にあり、神戸村にあり、京都にあり、さらに江戸へも旅立つ。元治元年正月から初夏にかけてのかれの行動は、所在転々としている。竜馬がゆく5 P26 三遊亭圓朝 初代橘家 圓太...