鬼山田 井口村刃傷事件1

その日は、三月四日。雛の節句である。
土佐藩では、この日、上士が総登城して、殿様から御酒をいただく慣習がある。

その夜。午後8時頃であったらしい。城下がひっくり返るような刃傷事件がおこった。
上士に、「鬼山田」といわれた一刀流の刺客がある。名は、山田広衛といった。
(竜馬がゆく2 P192)

井口村刃傷事件1

永福寺門前を通り過ぎるとき、上士の山田広衛と益永繁斉と郷士(下士)の中平忠次郎と宇賀喜久馬がすれ違いざまにお互いの肩が触れてしまいました。
これが引き金で口論となり、上士の山田広衛は郷士の中平忠次郎を斬り捨てます。
中平の兄の池田虎之進は急ぎ門前に駆けつけ、永福寺前の小川で返り血を洗っていた山田広衛、益永繁斉を仇討ちをします。
これをきっかけに、土佐藩の上士と郷士の対立が起こります。

竜馬がゆく では
衆道(男色)にうつつを抜かす若い郷士が、雛の節句の宴帰りに酔っ払っている山田広衛とぶつかり、刃物沙汰となって切り捨てる。これを聞きつけた兄の池田虎之助が現場に駆けつける。
血のついた刀を洗っている山田を見つけた池田寅之進は、敵討ちとして山田を討ち取った。

(竜馬がゆく2 P196)

お〜い龍馬 では
役職に推挙されなかった山田が、悪酔いしながら道を歩いていると、荷車を押していた郷士の連れが挨拶をしなかったと言いがかりをつけて無礼討ちをする。
その弟が竜馬に憧れる池田寅之進で、川原で血のついた刀を洗う兄山田を敵討ちする。(お〜い竜馬新装版 4卯月)