1857-10

竜馬がゆく

剣術大会

安政四年十月十六日 「竜さん。この秋、土佐藩山内候の肝いりで剣術試合が行われる」重太郎が畳の上に寝転がっている竜馬の顔をのぞいた 「山内候といえば、おれの殿様じゃないか」 「大名が剣客の世話方を務めるなど、世も変わった。噂では肝っ玉のねじれ...